夏場だけではなく、年中気を付けておきたい脱水症

高齢者の介護をするにあたって常に注意しておきたい症状のひとつに脱水症があります。


脱水症を起こすと、血液循環量の不足から脳梗塞心不全などの危険性も!?


「脱水って夏だけのものじゃないの?」と思われるかもしれませんが、高齢者は身体の水分量が少なく、年中脱水に気をつけなくてはならないものなのです。

 

なぜお年寄りは脱水症を起こしやすいの?

 

高齢者はなぜ身体の水分が少ないのでしょう?

 

その理由のひとつに「筋肉の減少」にあります。


筋肉は身体を動かすだけでなく、水分の貯水タンクの役割も持っています。しかし、高齢になると自然と筋肉の量が減少していき、タンクに多くの水分を貯めこむことが出来なくなってしまうのです。


さらに、もうひとつの理由に「水分摂取量の減少」があげられます。


年をとると、「喉が乾いた」という欲求を感じにくくなり、さらに水分をとるとトイレが近くなるからという理由からも水分をとることを控えてしまう傾向にあります。


水分摂取が減ってしまうと必然的に体内の水分も枯れてしまい、脱水を招くことになるのです。

 

介護の際に気をつけたい脱水のサインとは?

 

脱水症を早期発見するために知っておきたいポイントをいくつかご紹介しましょう。


おしっこの色と量


身体に水分が少なくなると、おしっこの色が濃い色に変化します。また、尿量も少なくなるので、排せつ介助の際はしっかりと観察を行うことが肝心です。

 

原因不明の熱


微熱が続く場合も脱水症状のサインです

 

認知症状の悪化


体内の水分量が少なくなると、物忘れなどの症状がひどくなる傾向にあります。

 

脱水症を予防するには?

 

高齢者の一日に必要な水分摂取量は食事の水分を合わせて1.5~2?です。


通常、老人介護施設で提供される食事の一日のカロリーは約1600kcal 程度で、なかには約 640ml の水分が含まれています。


それにプラスα汁物1 杯が約120mlとすると、毎食しっかりと食事を摂っていれば食事だけで1?は水分を摂取できている計算になり、あとの500~1000mlを食事と一緒に飲むお茶や間食で摂取していくこととなります。


そう考えると意外と簡単に摂取量をクリアできそうですよね。


もし、嚥下困難があったり、水分摂取を嫌がる方がいる場合には、間食でゼリーや水羊羹、果物など水分の多いおやつを利用して、水分の摂取を心がけたいものです。