在宅介護の限界

在宅介護では限界がある

自分の両親、おじいちゃん、おばあちゃんに介護が必要になってきた時、多くの場合先ずは一番近くに居る家族でお世話をするのではないでしょうか。

 

お勤めの前後にちょっとお世話をしていたのが、だんだんと症状が進んで日中も手助けが必要になってくると家族の中で誰かが仕事を辞めてお世話に専念しなければいけなくなります。

 

働き手が複数居る場合、金銭的にはなんとかなりますが働き手が一人しか居ない場合在宅では難しくなります。

 

在宅介護と介護施設にかかる費用

 

在宅で、用品のレンタルや訪問看護、訪問ヘルパーなどのサービスを受けた場合の自己負担額は1万円前後から8万円未満の方が多いようです。


どちらも要介護の度合いによって料金が決まります。


在宅でも食費などかかってきますから、費用的には大差はありません。

 

心身ともに家族の健康が一番大事

 

加入している保険やなどによっても受けられるサービスや料金が変わってきます。

 

実際にどれくらいの費用がかかるのか住んでいる市の役所に尋ねてみましょう。

 

介護は10年20年と長く続くので家族全員が無理のないような役割分担を相談することが大切です。

 

ご本人の希望としては、高齢になるほど住み慣れた家から離れたくない方が多くなるようです。

 

施設に預けると普段の生活の中の危険から守ることができたり、日常的にプロのケアを受けられたりします。

 

介護する側が安心して生活できるというのも大きなメリットの一つです。

 

在宅では介護する側、される側、お互いの心のゆとりを失う危険性もあります。

 

「施設に預けるのは親不孝」と言うのは一昔前の建前です。

 

お世話する側が元気に働いて経済的にも余裕があり、明るく広い心で接してあげられる事が最期に後悔を残さないひとつの方法ではないでしょうか。

 
在宅介護を少しでも楽しむために


他人事ではない介護

 

いつかは自分にも訪れるかもしれない介護。

 

それは、する側かされる側かはわかりませんが、高齢化が進んでいる以上かなりの確率で訪れます。

 

施設を利用しようと思ってもいっぱいで入所まで順番待ちのところも多いでしょう。

 

そうなると、自宅での介護を余儀なくされます。

 

その時にどうすればいいのか、今のうちから知っておくことはとても大切なことです。

 

介護保険制度を活用

 

寝たきりを前提としてのお話ですが、在宅介護が決定したらまずは施設に相談に行ってみるのが一番良いと思います。

 

入所の申込や予約も早めのほうが良いということと、ケアマネージャーと呼ばれるプロの方が、細かなところまでいろいろ教えてくれます。

 

40歳を過ぎると介護保険料を支払わなければいけませんが、その保険で施設利用した時やベッドなどをレンタルした時に補助金が出るのです。

 

それらの手続きなどもケアマネージャーがサポートしてくれます。

 

いろいろなサポート体制

 

在宅でお世話をするとなると、家族だけではどうしようもないこともたくさんあります。

 

お風呂などは、家族で入れるのには限界がありますが、寝たきりの人でもお風呂に入れてくれるサービスもあります。

 

組み立て式のお風呂を持参してくれて、ボイラーが搭載された車なのでお湯も沸かすことができるのです。

 

水が届かない場所でも、水も持参してくれるので、何の心配もいりません。

 

毎日というわけには行きませんが、ぜひ利用したいサービスです。


他にもヘルパーさんや訪問看護などの制度があり、毎日数十分程度、身の回りのお世話やおむつ交換、清拭、バイタルチェックなどをしてくれます。

 

大抵は1日に1回のサービスを利用すると思いますが、その1回のおむつ交換をヘルパーさんや看護師さんにやってもらうだけで、肉体的にも精神的にもかな楽になります。

 

他にもデイサービスやショートステイなども計画して頂けるので、自分の時間を確保することも可能になります。

 

辛いのは自分だけではない

 

どんなにサポートを利用しても、お世話をする側はほぼ一日中介護者を気にしなくてはいけず、やはりなかなか「楽しく」とは行かないと思います。

 

しかし大変なのはお世話をされる側も同じなのです。

 

思うように動けず、体が痛かったりしても迷惑をかけると思って言わないというケースも多いです。

 

そのお互いの苦しいところを少しでも軽くするために、制度やアイテムをできる限り利用したいものですね。

 

介護の疲れとストレスに負けないためのメンタルセルフケア

 

家族のためとはいえ、介護は辛く大変なものです。

 

24時間365日続く介護を乗り越えるには、自分の心と体のケアを、自分できちんと行うことが重要なポイントになってきます。

 

しかし、体の不調は病院で診察を受けて回復できますが、心のケアはどうしていいかわからない、という意見もたくさんあります。

 

介護の疲れとストレスに負けないためのストレスケア方法をお伝えします。

 

規則正しい生活で自律神経のバランスを整える

 

人間の体は、体を動かす交感神経と、体を休める副交感神経のバランスで正しく動いています。

 

しかし、このバランスが崩れると、体が正しく機能しなくなってあちこちに不調が出てくるのです。自律神経のバランスが崩れるとまず、睡眠障害や食欲不振または過食、全身の倦怠感が見られるようになります。

 

このような症状が現れたら、まず生活のリズムを整えてください。

 

昼夜続く介護では規則正しく睡眠や食事を摂ることは難しいかも知れませんが、体調が回復するまでの間だけでも他の家族の手を借りたり、介護サービスを利用するなどして生活リズムをできるだけを整えましょう。

 

仕事はできるだけ辞めないで続ける

 

介護の負担が大きくなって仕事への影響が出はじめると、肉体的にも精神的にもまいってしまい、ついには仕事を辞めざるを得なくなる「介護離職」が年々増加し、社会的な問題になっています。

 

会社を辞めれば経済的に苦しくなり、社会とのつながりが減って会話をする人が急にいなくなることで精神的に辛くなって、さらに追い詰められてしまうことにも。

 

このようなことを減らすために、介護休暇や時短勤務など介護をする人のためにさまざまな制度が制定されていますので、それを利用しながらできるかぎり会社は辞めないようにすることが、メンタルケアにもつながります。

 

うまくいかなくても自分を責めたりしないこと

 

介護が必要になるのは、ある日突然というパターンは少なくありません。

 

介護の知識や経験があれば別ですが、そうでない限り最初から上手に介護ができるものではありません。

 

家族といえども他人の体のお世話と言うものは、頭ではわかっていてもうまくいかないもの。

 

特にお風呂やトイレの介助は、プロでも大変な作業なのです。

 

介護が自分の思うようにいかなくても、それは当たり前です。

 

うまくできない自分を責めたり、悲しんだりする必要はありません。

 

そもそも習った通りにうまくいくことばかりではありませんので、日々こなしていく中で上達することもありますので、それでいいのです。

 
レスパイトケアで在宅介護を頑張る家族の方に安らぎの時間を

 

介護には介護施設を利用している人と、自宅でご家族の方が介護されている方がいらっしゃいますよね。

 

在宅介護となると、介護する側もされる側も家族ではあるものの、その心と体に掛かる負担はとても大きなものです。

 

そんな在宅介護者のストレスを少しでも減らすために『レスパイトケア』が重要となります。

 

レスパイトケア』とはご家族の方が介護から少し離れ、日頃の疲れを癒す時間を作るというものです。

 

介護する側、介護される側が共倒れしないためにも様々なサービスを活用し、上手に在宅介護に向き合っていきましょう!

 

レスパイトケアは家族に自分の時間を取り戻させてくれる

 

自宅で介護されている方の中には、施設を利用しなければいけないほどでもないし…と、自分の時間が介護に取られてしまっていることを我慢している方もいるのではないでしょうか。

 

しかし、そんな方にこそ『デイサービス』や『ショートステイ』を活用してもらいたいです!

 

自宅で一緒に過ごしているのに他の人に助けてもらうなんて…と後ろめたさを感じることがあるかもしれませんが、考え方を少し変えてみましょう。

 

デイサービスを利用することで、日中友人とお茶する時間ができる。

 

ショートステイを使うことで睡眠時間を確保することができる。

 

そんなちょっとしたリフレッシュの積み重ねが、より優しく家族に向き合えることに繋がると思えば、罪悪感は少なくなりませんか?

 

それに、一人で頑張りすぎた結果、自分自身が倒れてしまっては何の意味もありません。

 

また、施設を利用し家族以外の方と関わりを持つことで、ご本人様も新たな楽しみを見つけることができるかもしれません。

 

新しいことへのチャレンジは、最初不安を感じることもありますが、慣れると楽しくなるものです。

 

きっとそれは施設のサービス利用にも同じことが言えると思います。

 

気付いたらご本人様の方から「今日はデイサービス休みなのか…」なんて寂しそうな声が聞こえてくる日があるかもしれません!

 

やっぱり慣れ親しんだ家で過ごしてもらいたい…という場合には、『訪問介護』を利用して食事の介助や排泄介助など、その一部分だけでもプロの助けを借りるのも良いでしょう。

 

食事も排泄も生きていく上で必要不可欠のものですが、それも介護者にとってはだんだんと負担となっていくものです。

 

1日だけ。1時間だけ。短い時間と感じるかもしれませんが、その僅かな時間だけでも介護の事を頭から忘れて頂き、本来あるべき自分自身の人生を楽しんで頂ければ、癒しであり救いとなるのではないでしょうか。

 

頼ることの必要性を伝えるのも介護の仕事!

 

在宅介護というと、家族が自分の時間を削らなければいけないとついつい考えてしまいがちですが、そんなことはありません。

 

自分だけが我慢して介護しなきゃいけないと考えずに、周囲に頼るということもとても大切です。

 

介護する側とされる側が少しでも多くの楽しい時間を共有できるように、サービスを上手に利用することをオススメします。

 

ぜひ介護士として皆さんがご家族様と関わる際には、介護に頼ることは悪い事ではなく大切なことなのだということを伝えてあげてくださいね!